4/24 少し経済のことについて
今回は細かい定義にはこだわらなくて、細かいところは間違ってても、全体として意味のあることを考えてみようと思う。
今年に入ってダウが暴落した。その時に長期金利が上昇したからというふうにファンダメンタルと結び付けてニュースやネットで説明されてたように思う。私はこの点に疑問を持ちました。
「10年物国債の利回りが3%で株式の配当利回りが3%なら、リスクを嫌うのが人間の心理だから株を売って国債の金利を取りにいくのが普通だ」なんて言われると、なるほどその通りだって思ってしまいがちです。
この理論ちょっと待っただと思います。インフレ率が考慮されていない。仮に3%のインフレが発生すると予想したらどうしますか?長期金利3%というのは名目金利のことで、インフレ率が3%になったら実質金利は0%になるでしょう。
実質金利=名目金利ーインフレ期待率
この場合株価はどうなるかと言うと、インフレによって企業の実質的な利益に影響が無いなら、名目の利益が3%増えて、株価も3%上昇するのが自然だと思う。そう考えると、このケースでは株式を所有しているほうが有利ということになるのでは?
日本は確かに長期でデフレの時期があって、その頃のイメージが染みついていてインフレーションが発生するということが全く考慮されてないと思う。日本の場合でも仮に長期金利が3%になったとしても、インフレが発生するなら株式を所有するほうが有利になるのではと。
円安インフレ対策でFXでドルを買うというのもよく見かけますが、急激に円の価値が下落した場合レバレッジが効いてるぶん、相当利益が出るけど、ドルもインフレ通貨な訳だから、理論上長期で見るとどうなのか?と思う。
インフレが発生するなら、結局貴金属の現物が一番安定で、あと株式を所有して通貨はあまり持たないほうが良いような気がします。と、ありきたりな結論になりました。